DVD「死んどるヒマはない―益永スミコ86歳」
   いま一番心配なのは憲法9条!
益永スミコさんは、1923年大分で生まれた。教育勅語で育ち「軍国少女」だった彼女は、助産婦とし
て病院に勤務していた当時、多くの兵士を戦地に送り だした。戦後は食べることに追われ、社会の
ことを考えるゆとりもなかったが、47歳で労働組合を作ってから、本当の歴史を学び、どのように生
きるかを学 んだ。それは「二度と戦争をしない」を基本に、平和な社会、人間が人間らしく生きら
れる社会を目指すことだった。その後、アムネスティの活動から死刑囚 の母にもなる。人権擁護、
死刑廃止、憲法9条を守る運動などに献身的にかかわる益永さんは、86歳の今もひとりで街頭に
立ち人々に呼びかけている。→自主上映受付中 こちらへ

7月16日(火)午前11時「渋谷アップリンク」で上映決定!

 いよいよ『死んどるヒマはない−益永スミコ86歳』が劇場で上映されます。映像作家・山谷哲夫さんがプロデュースする「11AM(イレブンエーエム)劇場・名画発見!」という1週間企画で、『死んどるヒマはない』は16日(火)に上映される。またビデオプレスの新作『オキュパイ・シャンティ〜インドカレー店物語』も併映する。一般1800円、シニア1100円、定員58名、全席指定、7月1日よりアップリンクHPで予約開始。問合せはこちら


「しっかり受け継ぐ」益永スミコ追悼上映会(2019年5月26日)

 益永スミコさんは2018年4月30日、94歳でなくなった。没後1年にあたって5月26日「東京琉球館」で追悼上映会が開かれた。2回上映で約40人が参加した。1回目はシニア層が多かったが、2回目は若い人が多く20代・30代が4人もいた。活発なディスカッションが続いた。みんな益永スミコさんの生き方をしっかり受け止めていた。「びっくりした。初めて戦争のことや歴史を知った。受け継いで闘いたい」など熱い感想が寄せられた。スミコさんは亡くなった。しかし彼女が生涯をかけた「たたかい」を今こそ引き継ぐときである。これを機会にいっそう上映運動を広げていきたい。

〔寄せられた感想〕

●2010年にレイバー映画祭で観ていたのですが、今日あらためて観て、こんなにすごい映画だったのかと正直驚きました。それ以上に20代から30代の若い人たちが結構観に来ていたのも凄かった。スミコさんは安倍を倒す目標を果たせぬままに逝ってしまったけど、長女の陽子さんはじめ、次の世代に託せると思ったんじゃないかな。そう思えるくらい、いい上映&討論会でした。(H)

チョーよかった、映画ってすごいな。行ってよかったー 。ここんとこ、チョッピリ、わたしはなーんもできてないなぁってショボンとしてたんだけど……。それこそ、そんなこと言ってるヒマないわ、やれることやろーっと。(K)

●素晴らしい映画でした。スミコさんの思いというのか、生きる背骨というのか、映画から受け取ることができました。スミコさんの見事な人生を伝えてくださり有難うございます。娘の陽子さんが、受け継いでいる姿も見事でした。(S)


<2010年・試写会の声>

■2006年にビデオプレスの動画サイトで、教育基本法改正に反対する益永さんを拝見して以来、
その生き方に興味を抱いてきました。益永さんの眼の光と力強い足取り、そして数々の言葉が
ストレートに胸に喰い込み、“勇気”を戴いた気がします。素晴らしいドキュメンタリーを生
み出していただいたことに、心より感謝致します。(K)

■興奮して見ました。今の日本の状況を切り取り(在特会をはじめとして)、なおかつ明日に
つながる作品です。益永ばあちゃんの「従わない」というのは、すごい言葉です。彼女の人生
に裏打ちされたすごい言葉でした。(Y)

●制作年・時間 2010年5月制作・70分
●定価 4500円(ライブラリー価格20000円)税別
●企画・制作 ビデオプレス
●DVD注文・連絡先 こちらへ。またはTel 03-3530-8588・Fax 03-3530-8578

★2010年5月12日完成上映会 寄せられた感想
★2010年2月28日調布上映会 寄せられた感想